合格者インタビュー
「食」の情報化時代に基礎を支える「食品表示」
エスビー食品株式会社
品質保証室 商品情報管理ユニット
ユニットマネージャー 上田 俊一様(右)
リーダー 小熊 智子様(左)
- 2022年後期(上田様)、2019年後期(小熊様)中級合格
最初に品質保証室商品情報管理ユニットの役割を教えてください。
上田
当社は2023年に創業100周年を迎えました。主力のスパイスやハーブを中心とした商品開発は時代の変化と共に多様化・進化しています。その中で私ども商品情報管理ユニットは、時代のニーズと多様化に対応した商品情報管理システムの構築を目指しています。
当ユニットは4つの機能で商品情報を管理しています。それは1.商品規格書の提供、2.商品データベースの蓄積と管理・提供、3.商品・原料に関するユーザー様への回答機能、4.商品情報のシステム化です。当社の3,000品目にもおよぶ商品の情報を管理し、発信しています。
エスビー食品といえば、家庭向けの商品がすぐに思い浮かびますが、その他の商品も取り扱われているのですか?
上田
当社は一般消費者向け商品だけでなく、大容量のスパイスなどの原料を業務用ユーザー様向けに提供するメーカーでもあります。
こうした幅広い顧客の要望に応えるためには、多様な食品ジャンルの知識も必要です。その意味で『食品表示検定』テキストは大いに勉強になりました。生鮮食品や多くの加工食品などの知識もテキストには網羅されており、商品情報提供の幅を広げてくれました。お陰様で様々なユーザーの方々への対応力がアップしました。
リーダーの小熊さんは異業種からエスビー食品に転職されたとお聞きしています。
小熊 私は情報・通信業から当社に転職しました。結婚して子供が生まれ、食物アレルギーや遺伝子組換え食品などに関心が高まり、当社に入社しました。当時、「食」に関しては全く知識がなく、入社してすぐに中級の『食品表示検定』の学習を始めました。その時、手にしたのが『食品表示検定認定テキスト・中級』です。テキストを読み込むことで食品表示の基礎がみっちり身につき、合格できました。
小熊さんの業務内容について教えてください。
小熊 私の業務は商品情報をデータベースに入力・管理し、その情報を社内外に発信することです。社内の質問はもとより、ユーザー様からの質問に対しても回答をしています。チーム全体で年間約2,000件の問い合わせがあり、その質問に正しく適切に回答をしなくてはなりません。その時、役に立つのが『食品表示検定認定テキスト』です。いまでも頼もしい片腕として手放せません。その知識をよりステップアップさせるために上級試験にもチャレンジしていきたいです。
高度化・多角化する食品業界で「食品表示」はどう進んでいくと上田さんはお考えですか?
上田 今後の食品業界は商品も人材もさらに高度化・多様化が進んで行きます。世界各国に向けた原料や商品がますます増えると思います。また、小熊のように異業種出身の人材登用も活発になると思います。その意味で「食品表示」は商品情報の基礎(ベース)を支えてくれる存在となり、食品業界における共有言語とも言えます。