合格者インタビュー

全社で取り組む「表示間違いゼロ」 お客様に分かりやすい表示を目指す

回答者画像

原信ナルスオペレーションサービス株式会社
品質安全部 品質安全室
渡辺 優姫様

  • 2017年6月中級合格
  • 2020年11月上級合格

原信ナルスオペレーションサービス(株)様の概要を教えてください。

渡辺 私どもは新潟県を中心にスーパーマーケットの店舗展開をする原信とナルスの本部機能を担うシェアードサービス会社です。主に商品開発や店舗運営のサポートを行っており、その中で私は品質安全室に勤務しています。

小売業のなかで品質関連部門のある企業は、まだ多くありません。品質安全室はいつ設立されたのですか?また、どのような業務を担当されていますか?

渡辺 2003年の原信時代に設立された「品質管理室」が前身です。「品質安全室」に名称を変更したのは、2007年の原信ナルスホールディングス(株)の設立に伴ってと聞いております。
品質安全室は、食品の表示や衛生管理などのお客様の安全に関わる業務や労働安全や感染症対応といった従業員の安全に関わる業務なども担当しています。

渡辺様の職歴も教えてください。

渡辺 入社直後は店舗に配属され水産部門で魚の加工などの仕事をしていました。5年目に現在の品質安全部に配属され、店内で製造・加工する食品表示の作成やプライベートブランド商品(PB商品)表示点検等の業務を行っています。

では、食品表示検定を受験するきっかけは何でしたか?

渡辺 食品表示の業務を行うにあたり、上司から「この本がよくまとまっているので、勉強してください」と手渡されたのが、協会発行の認定テキストでした。勉強しているうちに、検定試験を受けようと思い受験しました。

中級から受験されています。

渡辺 初級もありましたが、業務である程度の実績を積んでいたので、ここは中級からチャレンジして行こうと思い受験しました。

中級合格のあとに、上級検定の試験も受験され、見事に合格されています。その経緯は何ですか?

渡辺 日頃の業務において、商品部などの他部署から表示に関する問い合わせや相談を受けるようになりました。また、弊社の商品開発も多岐にわたり、今までにない新しい形態の商品にチャレンジしていく中で、表示に関してもより専門性の高い知識が必要と感じ上級の勉強を始めました。

中級の合格も大変ですが、上級試験はもっと大変です。勉強方法を教えてください。

渡辺 まず、中級テキストと消費者庁の「食品表示Q&A」を読み込みました。そして、弊社で販売するナショナルブランド商品(NB商品)の裏面表記を実際に書いてみながら練習しました。また、800字の記述問題は、日頃の業務ではなじみのない遺伝子組換え食品や機能性食品などの分野を仮テーマとして設定し実際に800字の回答を書いてみて覚え込みました。

貴社は積極的に食品表示検定試験を活用されています。業務にどのように役立てていますか?

渡辺 社内推奨資格の1つとして、年2回の検定試験が全社に案内されています。業務にも役立っており、法令遵守はもちろんのこと、お客様にわかりやすい表示を作成するよう心がけています。そのために、品質安全室内には表示検定の取得者がたくさんいますので、その方々のご意見も聞きながら常に複数の目で表示の作成・チェック業務を行っています。さらに、お客様からいただいたお声を全社で共有し、そのご意見を担当者と相談して表示をもっとわかりやすい表現にするなどを心がけています。

今後のチャレンジ目標はありますか?

渡辺 いま全社で『表示間違いゼロ』という目標を掲げています。食品表示は法令の改正が多く、解釈が難しい個所も多々あります。そのためには、お客様を始め、従業員にもわかりやすい表示づくりを目指しています。

(インタビュー 2022年11月)